保護者の悩み

タスクを減らせば少年野球の保護者負担が軽減する

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近年、野球人口が減少している理由のひとつに「保護者の負担」があり、どの少年野球チームも似たような悩みを抱えています。

その問題を解決するために義務化してきたタスクを徐々に減らす動きがみられます。

そこで今回は、保護者の負担を軽減するための方法についてご紹介します。

お茶当番や駐在を廃止する

「お茶当番は、その場から離れられない」という暗黙のルールがあり、丸一日の駐在となると保護者にとって大きな負担になります。

そこで、麦茶キーパーの廃止・個人の水筒サイズを大きくする・子どもに指導者の水筒補充を任せるなど、いずれかの工夫で一日中いる必要はなくなります。

また「水筒の麦茶がなくなったら各自で水道水を入れる」「水道水が飲めない子は追加用の麦茶を自分で準備する」などのルール設定も有効です。

もし麦茶キーパーを無くせない場合は、朝にキーパーを準備して指導者にお茶を提供し、夕方にキーパーと水筒を洗うだけに限定すれば負担が減りますよ。

また高学年が多く在籍するチームなら、お茶の準備から片付けの係を交代制で子どもたちに任せることもできるでしょう。
もし中学校で部活に入ればすべてを子どもたちだけで準備することになるため、その練習にもなります。

部員数や試合時間の都合で実現が難しい場合には、練習日だけでも子どもたちに任せられれば保護者のタスクが減ります。

Maru
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一番の理想は「お茶当番の廃止」ですが、実現に踏み切れないチームも多いです。

その場合には、細かなタスクを減らすだけでも負担が軽減します。

SNSでの点数報告を減らす

イニング(表裏)がおわるたびに保護者がSNSを使って点数報告をするチームも多いですが、その必要性はあるのかを話し合ってみましょう。

事情で試合に来られない保護者やOBに知らせるためなどの理由があって完全に無くせない場合には、試合開始と結果のみ報告に変更することでタスクが減ります。

試合や練習日を減らす

少年野球は、おおまかに校区ごとで分かれており、子どもたちの目標や価値観はさまざまです。

また保護者も同様に「試合をたくさん経験させたい」「試合は少なくてもよいから野球を楽しんでほしい」など、一人ひとりの考え方が異なります。

したがって試合や練習日を減らすには十分な話し合いが前提となりますが、部員の減少率や共働き世帯が増加していることから試合数や練習日を減らすなどの見直しは必須です。

活動日が減れば、おのずと保護者の負担も軽減します。

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「活動日が減るとチーム力が下がるのではないか」という心配が生まれるでしょう。

そこで自主練習の習慣化や部員一人ひとりの役割を明確化するなど自主性を育むサポートが必要になります。

実際に試合数や練習数を減らしているにも関わらず強いチームが存在するため、子どもの意識や練習の質が大事だと感じます。

配車当番の廃止

配車当番も少年野球の人口が減っている理由の一つと言えます。

遠征を減らし、学校の運動場や校区内の広場で練習をすれば、配車当番は不要です。
また年間で実施する試合数を見直したうえで、各自送迎で対応する方法もあります。

部費を値上げして外注化する

地域の少年野球チームは、部費の安さと練習日が多いことが魅力です。

しかし、部費が安いために外注化はほぼ不可能であり、これが保護者負担を解決できない原因です。

逆に部費を値上げすることで外注化が可能になりますが、実現するには十分な話し合いや改革をする必要があります。

年間の試合数を見直したうえで指導者・審判・スコアラーを外部に委託できれば、保護者の体力的負担が大幅に軽減するでしょう。

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外注化するためには部費の値上げ・練習日や試合数の見直し・タスクの削除・外注先の確保などの同時進行が必要になります。

また体力的な負担は大きく減りますが、外注先を探したり依頼したりするなど、これまでになかったタスクは発生するでしょう。

まとめ

少年野球の保護者負担を減らすための方法は、

・お茶当番の廃止もしくは駐在をやめる
・寒い季節はキーパーの麦茶をつくらない
・SNSでの点数報告を減らす
・試合や練習日を減らす
・配車当番の廃止もしくは減らす
・部費を値上げして外注化する

保護者の負担が減ることで結果的に子どもたちの選択又が増えるため、負担を減らすことは悪いことではなく、今後必要になるでしょう。

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Maru
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少年野球のサポータ―
野球を全く知らない素人が息子たちの入団をきっかけに野球に興味を持つ。 年間100試合をサポートしながら、野球を通じて知り得た情報を発信中。 夫は小学校2年生から野球をはじめ、現在はスポーツ少年野球の指導者。
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