野球経験がない母親もできる!自主練習で子どもを上達させる方法と注意点
「野球経験がないから子どもに何を教えたらよいか分からない…」「父親が自主練習に付き添う時間がとれない」など、母親たちの声を多く耳にします。
実は、野球の技術がなくても子どもの自主練習をサポートすることはできます。
そこで今回は、野球経験がない母親もできる子どもの自主練習をサポートする方法と注意点についてご紹介します。
素振りに付き添う(できれば回数も数える)
「素振りに付き添うだけ?」と思いますが、これが意外に効果があります。
その理由は、よほどの野球好きでないかぎり、自ら素振りに取り組む子どもが少ないからです。
そこで母親が根気よく声掛けをしたり、付き添ったりすることが継続につながります。
素振りをコツコツ続けている子は、打率が良い、もしくは良くなっていく場合がほとんどで、実際にそのような子たちを目の当たりにしてきました。
毎日50回もしくは100回など回数を決めて、母親が一緒に素振りを数えると立派な自主練習になります。
車一台分のスペースとバットだけあればできるので、お金もかかりません。
時間にしても10分くらいです。
なるだけ早く上達したいと考えるなら「実践をイメージして力強いスイング」を続けると、打撃レベルの向上を実感できるはずなので試してみてください。
回数を達成したら、カレンダーに◎をつけていくのもいいかもしれません。
こどもが自ら継続するのは簡単ではないです。
母親が声掛けしたり付き添ったしてモチベーションを維持しましょう。
壁当て用の的をつくる
壁当ては、ゴロ(バットで打って転がった球)をとる練習になるので、できる環境があれば習慣にするのがおすすめです。
とは言っても、「家事があるからそんなに付き添えないわ…」というときのために、壁にまとをつくると遊び感覚で続けられます。
まとをめがけて投げることで、コントロールの練習にもなりますよ。
習慣にさせるとゴロも上手にとれるようになって、試合中のエラー(ボールの取りこぼし)が減るはずです。
素振りと同じく短かい時間でも継続することが上達への道です。
ノック専用ラケットを使う
ゴロ(転がったボール)やフライ(打ちあげたボール)をするときには、専用ラケットを使ってみてください。
バットに当てるよりも簡単にボールを打てるので、野球未経験者でもゴロやフライを再現できます。
子どもの守備を強化したい場合に、役立ちます。
手動式のピッチングマシンを使う
手動式のピッチングマシンは、野球経験が無い母親も簡単に使えます。
電力を使用せず軽量なため、持ち運びも楽です。
自主練習で使用する際は、硬いボールではなく危険の少ない穴あきボールやバトミントンのシャトルなどを使うのがおすすめです。
バッティングトレーニング用スティックを使う
自宅にピッチングマシンが無くても、バッティングトレーニング用スティックを使用すればボールを打つ感覚でバッティング練習ができます。
素振りと同じく広い練習場所がいらず、棒の先にボールがくっついているので打ったボールを取りに行く手間も不要です。
子どもが「素振りでは物足らない・・・」「ボールに当てた感覚で練習したい」という場合に試してみてください。
ただし、パワーがついてくる高学年が打つと棒を持つ側にも力がいるので、低学年か中学年くらいの練習におすすめです。
羽根つき投球練習用ボールを投げさせる
投球コントロールやピッチングフォームを改善したいときには、羽根つきの投球練習ボールを使う方法があります。
見た目は地味ですが、この球がまっすぐに飛んでいけば良い投球を投げれている証拠です。
簡単にできそうですが、結構難しいです。
数回投げて飽きる子もいますが、まっすぐ投げられているかの確認でも使えるグッズです。
バトミントン用のラケットを振る
家にバトミントン用のラケットがあれば、ピッチングフォームの練習ができます。
自分の頭上にきたボールを打ち下ろすイメージで、振り下ろす動作を繰り返します。
バトミントンラケットは100均にもあるのでお金がかからないですし、家の中でドタバタしないので寒い日や暗くなってからの室内練習に重宝します。
プロ野球選手も実践している練習方法です。
もし購入するなら、グリップとヘッドをつなぐ棒(シャフト)が長いものは、振り下ろしたときに床についてしまうので、短いタイプがおすすめです。
野球YouTubeで子どもと一緒に勉強する
バットの打ち方・ピッチャーの投げ方・ノックを取って投げるときの正しい動きなどは、YouTubeでも勉強できます。
ただし、ボールの種類(軟式・硬式)によって打ち方が異なるため、その点は注意が必要です。
また動画がたくさんありすぎて混乱してしまう方は、子どもが好きな選手の真似をさせるのもよいでしょう。
保護者が注意するべきこと
体の異変に気づいてあげることが大事
投球動作を続けることによって、体に痛みがでることがあります。
とくに小学生は肩やひじに投球障害が出る場合が多く、発見が遅くなると治りにくくなるため、保護者が注視する必要があります。
痛みや症状が出ない場合もあるため、定期検診を受けさせて、初期の段階で発見できるように保護者がサポートしましょう。
自宅でできるセルフチェックの仕方を指導してくれる病院もあるので、かかりつけに相談してみてください。
柔軟体操を続けさせる
体の柔軟性が低下していたり、体に負担がかかる投げ方をしたりすると、怪我や痛みが起きやすです。
プロ野球選手が柔軟性を重視しているように、野球少年も柔軟性を向上させる体操を続けることで怪我の予防につながります。
間違ったピッチングフォームは肩や肘をいためてしまうので、指導者にフォームを見てもらい、修正した後の動画をとっておくといいですよ。
力の伝達がうまくいかないと怪我の原因になるので、自宅でのセルフチェックや定期検診を受けるのが大切です。
まとめ
・素振りに付き添う(できれば回数も数える)
・壁当て用の的をつくる
・ノック専用ラケットを使う
・手動式のピッチングマシンを使う
・バッティングトレーニング用スティックを使う
・羽根つき投球練習用ボールを投げさせる
・バトミントン用のラケットでスマッシュをさせる
・野球YouTubeで子どもと一緒に勉強する
・体の異変に気づいてあげることが大事
・柔軟体操を続けさせる
強いチームの指導者や保護者に話を聞いてみると、コツコツと自主練習をしているケースがほとんどです。
野球経験がない母親も子どもの上達をサポートできるので、参考にしてみてください。