少年野球の入部を後悔?保護者が感じたメリットとデメリット
子どもが「野球チームに入りたい」と言ったとき、不安になったり悩んだりする保護者は多いと思います。
少年野球は保護者の協力が必要になってくるので、そのチームの状況を知っている人に話を聞いてみるのが一番です。
ただし、部員が少人数で消滅の危機に直面するチームの場合、メリットやデメリットを明確に伝えてくれるのかが不安なところです。
そこで今回は、入部してみて実際に感じたメリットとデメリットを詳しくご紹介します。
子どもの交友関係が広がる
保護者が入れてよかった感じるのは、この部分が大きいと思います。
少年野球は、仲間と協力して成り立つスポーツなので、おのずと学年の垣根を超えた交流がはじまります。
高学年の子たちは自分たちがしてもらったように下級生の面倒を見る姿勢も受け継がれています。
チームのメンバーは学校内でも顔を合わせるため、下級生は、弟や妹のような感覚でかわいがってもらえますし、学校生活へも安心感にもつながっていきます。
もちろん子どものサポートを通じて保護者同士の関わりが増えるのも大きなメリットです。
子どもが自主的に行動するようになる
試合に出場する選手だけでなく、ベンチにいる選手にも役割があります。
具体的には、ランナーコーチャー・バットを取りにいく・ファールボールを拾う・積極的に声を出して応援するなどです。
また上級生になると下級生を指導したりチーム全体をまとめるなどの重要な役割も任されるため責任感が育まれ、子どもが自主的に行動するようになります。
試合の楽しみが増える
応援に行く保護者はもちろん子ども自身も自分が活躍できるチャンスなので、大会や練習試合の楽しみが増えます。
外に出ると適度なリフレッシュにもなり、親子ともに充実した週末を過ごすことができますよ。
また普段は家で見せない子どもの感情や真剣な表情が見れることもあるので、貴重な時間です。
スマホやゲーム依存の抑制
近年、家の中で過ごす機会が増えたうえに子どものゲーム依存に困っている親も多いと思います。
子どもの目や健康が心配な保護者やゲームを制限したいと考える保護者にとっては、入団が大きなメリットになるでしょう。
うちの子もゲームを持ち始めてから外遊びが減り、メディアコントロールもうまくいかずに悩んでいました。
野球に入ってからは、ゲーム・スマホ・YouTubeを見る時間が減りました。
同じような悩みを持つ保護者が多く、野球をはじめてよかったという意見をよく耳にします。
親子のコミュニケーションが増える
子どもが野球を始めると、親子のコミュニケーションや会話が増えます。
試合でプレッシャーを感じる場面があると、ドキドキやハラハラを子どもと共有できます。
我が子がプレッシャーに立ち向かう姿や緊張が伝わってくるシーンでは、保護者は感じたことのない感情を味わったり、成長を実感したりするでしょう。
また野球はルールが複雑なため、一緒に勉強したりプロ野球の試合を見たりする時間も増えます。
運動能力や体力が向上する
「うちの子は運動が苦手だから、野球ができるのか不安」という保護者も多いでしょう。
どのスポーツにも言えますが、定期的な運動を続けることで運動能力や体力は向上します。
またスタメン選手でなくても練習や試合前には必ずアップや走り込みを行うので、少しずつ成長を感じられます。
野球少年に入部するデメリット
保護者の負担が大きい
少年野球は保護者の負担が大きい傾向にあります。
チームによって細かな役割分担は異なりますが、審判、スコアラー、配車、お茶の準備などは保護者が当番制でサポートをするのが一般的です。
さらに野球は他のスポーツに比べて試合時間が長いので、結果的に保護者の拘束時間も長くなります。
地域の少年野球チームは、利益目的で運営しているわけではないので、保護者や地域の方の協力で成り立っているのが現状です。
しかし、どのチームも共働き世帯がほとんどで、時代に合わせて負担を減らす取り組みがなされています。
ユニフォームや道具にお金がかかる
野球は他のスポーツと同様にユニフォーム一式の他、道具も使います。
例えば、バット、グローブ、キャッチャーミットなどです。
バットは子ども用でも数万円するので、メルカリで購入する方も多いです。
また中学校では使えなくなる種類もあるので、いつまで使うかを考えたうえで購入する必要があります。
ユニフォームや道具は新品でなくても大丈夫です。
知り合いやきょうだいのお下がりをもらって活用している子もいます。
いつでも旅行に行けない
大会や試合の予定が入っていたり、休むことで試合の人数が足りなくなったりするため、いつでも旅行に行くのが難しくなります。
さらに雨で大会がズレることもあり、予定通りにスケジュールが進むとは限りません。
大会がない期間やオフシーズンはありますが、お盆や年末など世間のお休み期間と被ってしまうため旅行費用が高くつきます。
人間関係のトラブルが起きる
一人ひとりの価値観は違うため、ある程度の協調性やコミュニケーションは必要です。
他人に迷惑をかけたり陰口や暴言を吐いたりすると、子ども同士や保護者同士のトラブルが起きてしまいます。
わたしも人付き合いが得意でなく入団前は不安でした。
しかし実際には保護者達が一丸となって試合を応援したり子育てあるあるで会話が弾んだりと楽しい場面が多いです。
また子どもがお友達と遊ぶとき、全く知らない保護者よりは顔見知りの方が気が楽だったりします。
「子どもが野球をしたがっているけれど、入団が難しい」と事情がある方は、マンツーマンでレッスンが受けられる野球教室もあります。
ぜひ子どもさんが成長するチャンスを逃さないようにしてください。
宿題や他の習い事と両立が大変
平日に学校が終わってから練習するチームもあるので、自宅で宿題をするのが夜遅くになってしまいます。
また週末も朝から夕方まで練習や試合があると、子どもが疲れてしまっていて宿題をする元気が残っていません・・・。
平日は担任の先生に許可をもらって学校の休み時間で宿題をしたり、試合がある週末は前の日に宿題を終わらせたりする工夫が必要です。
またチームによって週2~4日間は練習があるため、他の習い事と被る場合が多く、土日には野球の大会と習い事の発表会が被ってしまうこともあります。
だだし近年は野球人口が減りつつあるため、さまざまな事情や多様化を受け入れる傾向がみられます。
実際に、他の習い事と同時に頑張る子も増えています。
以下の記事では
「地域の野球チーム、クラブチーム、野球教室それぞれ特徴と違いについて」解説しています。
気になる方は読んでみてください。
保護者が後悔しないためには…
子どもの様子を観察する
すでに入部しているなら、冷静になって子どもの様子をよく観察してみるとよいでしょう。
子どもがどのように感じているかどうかは、練習している様子や試合をしているときの表情を見ればわかります。
わたしは疲れを感じると一時的に後悔することもありますが、辞めさせたいという考えに至ったことはありません。
朝早く起きて頑張っている子どもを見ると、野球をさせてよかったなと思うことのほうが多いです。
子どもの送迎や朝の準備など大変ですが、過ぎてしまえば一瞬です。
野球教室を検討する
これから入部を迷っている段階で「入部させたら自分が後悔しそう…」「チーム入団は難しいけど野球をさせたい」という場合は、保護者負担の少ない野球教室を検討してみるのもありです。
他の習い事とも両立しやすく、家族旅行や行事を大切にしたい家庭にもおすすめです。
野球教室は、トップクラスのコーチが在籍していて、プロ仕様の設備が整っているので野球の基礎的な動きを身につけられます。
まとめ
・子どもも保護者も交流が広がる
・子どもが自主的に行動するようになる
・週末の楽しみが増える
・スマホやゲーム依存の抑制
・運動能力や体力が向上する
・親子のコミュニケーションが増える
・保護者の負担が大きい
・ユニフォームや道具にお金がかかる
・いつでも旅行に行けない
・人間関係のトラブルが起きる
・宿題や他の習い事と両立が大変
入団させるとメリットが多いですが、もちろんデメリットもあります。
保護者の負担が大きいので後悔することもありますが、なによりも子どもが自ら「やりたい」と言ったことに挑戦させることは成長のチャンスであることは間違いないと感じています。